(英語)【どうしてBasic Englishなのか?】その9 [どうして3ヶ月で英語脳の構築ができるか]
以下の記事は、上の動画の音声と連動しています。クリックしてください。
プロローグ 「たった16の動詞で自由に英語が話せる、そのワケ」
「よく働く動詞」に秘密が隠されている!
イギリスの言語学者、C. K. Ogden (1889-1957)は、たった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。
◉大英帝国のアジア侵略(中国、インド、ビルマなど)とC. K. Ogdenのこと。
◉日本語の「和語」と「漢語」、そして英語における「アングロサクソン系のことばとロマンス(ロマン)語」とは?
●動詞に対する日本人の錯覚
多くの人は日本語の動詞に対して英語の単語がひとつひとつ対応するものと考えている。
例えば、「買う」はbuyと覚えているが、店などで「これを買います、これをいただきます」といった表現では、I will take this.とtakeが使われる。わざわざI will buy this.と言うのはあまりにもそのまま過ぎる。店に入った人のほとんどが買い物客であって、彼らが商品を買うのは当たり前。買い物客はtakeを使って商品を選ぶことになる。 このような例は、あげたらキリがない。食べたり飲んだりするにはeatやdrinkを使わなくてもhaveですませたり、書くはwriteではなく、Put it down.が使われたりする。
どうやら、日本人が英語音痴だと指摘される原因の一つに、日本語の動詞に英語の動詞がひとつひとつ対応していると錯覚していることにあるのではないだろうか。
確かに、buy=「買う」、eat=「食べる」、drink=「飲む」、write=「書く」と覚えることも便利だし必要なこともある。しかしそれはそれ だけのもので、特に彼らネイティブの日常的な会話ではまったく異なった基準で動詞が使われていることにそろそろ気づくべきだ。
●「異なった基準で動詞が使われる」ということ
さて、「異なった基準で動詞が使われる」ということだが、英語にはbuy、eat,drinkのようにそのままの具体的な動作を表す動詞と行為の外形をなぞらえるような純粋に動作だけを表す動詞があることを知ってほしい。
(そのままの行為を表す動詞の例)
buy, eat, drink, write, wear, remove, etc.
(行為の外形をなぞらえるような純粋に動作だけを表す動詞の例)
take, have, get, put, keep, etc.
英語で表現する場合、先にあげた「買う」というそのままの行為を表すbuy、一方行為の外形をなぞらえるような動詞takeがその例だ。
あるいは私たちは、服などを「着る」「脱ぐ」にwearやremoveを思い浮かべるだろうが、これらは「具体的な動作を表す動詞」であり、一方「行為の外形を表す動詞」であるputやtakeで「着る」「脱ぐ」をput onやtake offと表現したり、あるいは同じ「服を脱ぐ」ということでget undressedが使われたりする。
Put your shoes on.
あらしめる、あなたの靴を 密着・継続の状態に
Take your shoes off.
とっかかる、あなたの靴に 急速離脱・中断の状態に
さらに「靴は脱がなくてもけっこうです」といったkeepを使った次のような表現もある。 You mayは、「あなたは~してよろしい」、keep your shoes onは、「あなたの靴を密着・継続の状態に維持する」ということだ
Keep your shoes on.
維持する、あなたの靴を 密着・継続の状態に
You may keep your shoes on.
●「具体的な動作を表す動詞」の落とし穴
「具体的な動作を表す動詞」には、理解しやすいようで、日本人にとってその使い方がむずかしく、使い方に危険がまとわりついている。 例えば、「薬を飲む」ということで、「飲む」はdrinkだとdrink medicineと表現する人が多い。ところがdrinkは、通例「液体を容器から飲む」という意味で、液体の薬でもまた錠剤などを「飲む」という場合にtakeを使ってtake medicineと表現しなければならない。
もちろんこのような例は、drinkだけではない。もう一つ例をあげると、eatも「食べる」という意味で覚えていると思うが、「スープを飲む」という場合は、eat soupであり、drink
soupとは表現しない。これも「行為の外形を表す動詞」を使って、単にhave soupと表現できる。
●まずは「よく働く動詞」を身につけなさい
「よく働く動詞」というのは、行為の外形をなぞらえるような純粋に動作だけを表す動詞のこ とだ。私たちはこのような動詞を徹底的に身につけるべきなのだ。それをmakeは「作る」、getは「得る」、giveは「与える」、putは「置く」、takeは「取る、連れていく」、keepは「保つ」などと、一語一語に安易な訳語をセットして覚えてしまっている。英語の学習で最も大切で決して欠けてはならないのはこの「よく働く動詞」を徹底的に身につけることなのだ。
また多くの人が「自由に英会話が話せる」には、なるべく多くの単語を覚えることが欠かせないと考えているが、これはある意味で間違っている。 イギリスの言語学者、C. K. Ogden (1889-1957)は、たった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。彼は無制限な語彙を使わなくても、英語は一定の範囲の基礎語の組み合わせで多様な意味を表し、かつ英語にはそのようなことばを好んで使う傾向があるとした。
be, have, do, make, get, give, put, take, keep, let, go, come, seem, say, see, send
●自分の言いたいことは直接英語で
自分が言いたいことを日本語に置き換え、それに応じる動詞を思い浮かべようとするのはとてつもない遠回りをしていることになる。あるいは日本語の発想で処理することはむしろ危険なものだと言える。先にあげた「靴は脱がなくてもけっこうです」が、単にKeep your shoes on.ですませることができる英語の発想を身につけるべきなのだ。
Keep your shoes on.
維持しろ あたの靴を 「密着・継続の状態に」
英語人は、徹底的に方位や空間でものごとをとらえる人たちなのだ.
むしろ英語で何かを表現したいときには、日本語の意味に当たる英語の動詞が何かと考えるよりも、「よく働く動詞」の内の何を使うかと考える方が、はるかに効率がいいと言えるだろう。場面に応じた自由な英会話をする場合には、「よく働く動詞」の守備範囲と応用範囲を徹底的に学ぶ必要がある。
誤解してもらっては困るが、私は動詞は16だけで十分だと言っているのではない。やはり
「そのままの行為を表す動詞」も使うことが欠かせないこともある。しかしまずは「よく働く動詞」をきちんと身につけて、いわばありあわせの英語でしのがなければならないというのは、私たちが英語世界に身を投じる第一歩となるべきだと考える。またこれが基礎となることで、他の動詞も使いこなすように展開する
ことが英語を身につける最も効率的な学習法となるのだ。
want --- I have a good mind to go abroad.
私は外国に行きたい
don't want --- I have no mind to go abroad.
私は外国に行きたくない
like -- I am fond of cats.
私は猫が好きだ
●動詞を軽くするのが英会話の基本
そもそも16の動詞で英語表現ができるというOgden氏の提唱は、どんな表現もたった16の動詞しか使わないということだ。つまりなるべく「よく働く動詞」を使って表現するというのが「動詞を軽くする」ということである。
したがってこの教材そのものが、「動詞を軽くする表現」ばかりを集めたものとも言えるが、その一端を例文で示してみることにする。以下の例文はすべてbe動詞が使われている。
一方、学校時代に学んだ「です、いる、ある」の意味ではとうていつかみきれないくらい日本語訳では様々な意味で使われている。もちろんYou are a liar.という文を他の「具体的な動作を表す」動詞tellを使ってYou tell a lie.とも表現できるが、これだと「動詞が重すぎる」。
例えば、過去形や過去分詞で表現する場合、その変化も大変だ。それがbe動詞の変化だけを覚えていれば表現はより簡単になり、しかも動詞を軽くした表現の方が英語らしい表現となる。それにもう一つOgden氏は、動詞を軽くした分、その名詞に重点が置かれるが、その名詞は動詞を変化させて使えと指摘してい
る。
You are a dreamer. --- You are dreaming.
I jog. --- I am jogging.
You teaches well --- You are a good teacher. --- You are teaching well.
You cooks well --- You are a good cook.
You speaks Japanese well --- You are a good speaker of Japanese. --- You are speaking Japanese well.
I travel. --- I am a traveller.
I love music. --- I am a music lover
You must be a good listener.
You are a big eater.
この場合、注意したいのはこれらの文の意味に「いつもそうしている、そうする人だ」といった意味も含まれていることだ。
-----日常会話必須基本16動詞編HTML版は以下の3つの教材を含む----------



スポンサードリンク
[当研究会からのお知らせ]
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
スポンサードリンク
日常英会話必須基本16動詞 動詞takeでこれだけ話せる その4 [ブログ16の動詞でこれだけ話せる]
【どうして日本人は英語を話せないのか?】
たった16の動詞で日常会話のすべてができると指摘したのはイギリスの言語学者、C. K. Ogden (1889-1957)だ。彼はたった850語が20,000語に相当する働きをするとし、Basic Englishというものを提唱した。
この内動詞だけに注目すれば、動詞はたった16だ。彼は無制限な語彙を使わなくても、英語は造語法*や一定の範囲の方位語(方位副詞。前置詞)の組み合わせで多様な意味を表し、しかも英語のネイティブスピーカーにはそのような表現を好んで使う傾向があるとした。
英語で何かを表現したいときに、日本語の意味に当たる英語の動詞が何かと考えるよりも、「よく働く動詞」16の内の何を使うかと考える方が、はるかに効率がいい。
つまり間口をせばめて攻略するのが英語という外国語を修得する大きなポイントの一つだと言える。場面に応じた自由な英会話をする場合には、「よく働く動詞」の守備範囲と応用範囲を徹底的に学ぶ必要がある。
[今日の学習]
take の動詞フレーズ
takeの動詞フレーズのパターンは以下の通りです。学習はこの順に進んでいきます。当教材ではこのtakeの動詞フレーズだけで,合計82の文例が所収されています。
Take it easy.は「気楽にやりなさい」という意味で、日本語にもなっています.
ところで、この動詞フレーズはV→O←C感覚、つまりtake+名詞(目的語)+形容詞 (補語)のしくみとなっています。
I'm going to take it easy.
気楽にやるつもりです
このitは「状況」の意味で、状況に、気楽な状態で、「とっかかれ」ということです。
つまり日本語ではeasyは「気楽に」と副詞のようになっていますが、これは形容詞です。
ところで、以下のような表現では
I'm going to take the dishes away.
皿をさげるつもりです
ここでは、皿にとっかかって、それを「離脱状態」にする、ということです。
easyは形容詞、awayは方位副詞ですが、英語の感覚では同じなのです.
【解説】
[TWO-WORD] 動詞のフレーズ take
【POINT】
当教材では,takeのTwo Word Verbsは38の文例が所収されています。
==================
take after KEY WORD「後」
「後を追う」
「(子供が親に)似る、そっくりだ」
==================
take away KEY WORD「離脱状態」
「引く」「(食器などを)下げる」
==================
take back KEY WORD「後退」
「返す、取り戻す、撤回する、取り消す」
==================
【瞬間英作トレーニング】
(1) ガードマンは泥棒の後を追ったが、捕まえることができなかった
● He couldn't+原形動詞フレーズ 「彼は~できなかった」
take after the thief
(2) あなたはお父さんにそっくりだ
take after your father
(3) 10から4を引くと、6となる
● If you +現在形動詞フレーズ 「もし、あなたが~すれば」
have 6 left 「残った6を持つ」
take away 4 from 10
▲4にとっかかって、それを10から「離脱状態」へということです。
(4) 食卓の食器を下げてください
take the dishes away
▲食器にとっかかって、それらを「離脱状態」へということです。
略
【解答】
(1) The guard took after the thief, but couldn't catch him.
(2) You take after your father.
(3) If you take away 4 from 10, you have 6 left.
(4) Please take the dishes away.
以上の記事は「サクサク瞬間英作トレーニング16動詞編 PDF版」から引用しています.
U-tube 電子書籍「一週間で頭にしみ込むイディオム」 プロモーション
------------------------------
自由に英語を話すための最短学習プログラム 一般動詞フレーズの文の生産
take the dishes away | taking the dishes away | taken the dishes away |
① 現在形動詞フレーズ | ② 過去形動詞フレーズ | |
take(s) the dishes away | took the dishes away | |
③ 原形動詞フレーズ | ④ ing形動詞フレーズ | ⑤ ed形動詞フレーズ |
一般動詞5段活用 | VC感覚(動詞+補語) | 食卓の食器を取り下げる |
※実際のプログラムを省略しています。ご了承ください。
※onが「継続」を表すので進行形のような日本語訳となります。
[1] 現在形動詞フレーズ (現在の事実・習慣を表す)
Who takes the dishes away?
誰が、食卓の食器を取り下げていますか?
[2] 過去形動詞フレーズ (過去の一時点の行為)
Who took the dishes away?
誰が、食卓の食器を取り下げましたか?
[3] 原形動詞フレーズ (頭に思い浮かべたひとまとまりの行為)
Who will take the dishes away?
誰が、食卓の食器を取り下げますか?
Will you take the dishes away?
あなた、食卓の食器を取り下げてくれませんか?
You should take the dishes away.
あなた、食卓の食器を取り下げるべきです
[4] ing形動詞フレーズ (頭に思い思い浮かべた継続的な行為)
Who was taking the dishes away?
誰が、食卓の食器を取り下げていましたか?
[5] ed形動詞フレーズ (頭に思い浮かべた過去の行為)
Who has taken the dishes away?
誰が、食卓の食器を取り下げましたか?
U-tube 電子書籍「即修一週間英語脳 構築プログラム」 プロモーション

PDF版より抜粋
【対照学習】ができるのが特色です。
これは英語の語彙を有機的にとらえることが可能です。具体的な指示は当ブログ内で行います。
<![]() |
<![]() |
※「日常会話必須基本16動詞編HTML版」に含まれています。
スポンサードリンク
[当研究会からのお知らせ]
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
スポンサードリンク
(英語で)何をしようとしているかわかりますか? [ネイティブが選んだ日常会話必須62動詞]
【今日の学習】
あなたも所収全所収全2809の文例に約210分のネイティブの音声に、挑戦しませんか?!
figureの動詞フレーズ
【POINT】
名詞figureは、描写それる特徴、性質を無数に持っている実体を抽象化して表した数字や形の意味ですが、「体つき」「容姿」の意味もあります。
動詞では、基本的には、「計算する」「数える」ですが、メタフォーとして「頭の中で計算する」ということから、「~と判断する」「~と思う」へと拡大し、日常会話ではよく使われます。
figureは、figure on(7)、figure out(10), figure up(2)などのTwo Word verbsを作ります。
ここではfigure outをとりあげました。
===========================
[PART 2] figure out KEY WORD 「範囲外」
===========================
【POINT】
「理解する、わかる」「解読する」
【瞬間英作トレーニング】
(1) この微積分問題の答えを出しなさい
figure out the answer
(2) あなたは総経費が算出できますか?
● Can you +原形動詞フレーズ?「あなたは~できますか?」
figure the total cost out
(3) その先生は自分の仕事にうんざりするに違いないと私は思いました
● figure out + that節 「~と思う、理解する」
* get bored with one's job 「自分の仕事にうんざりす。退屈する」
figure out that the teacher must get bored with her job
(4) あなたは彼が何をしようとしているかわかりますか?
● figure out +疑問詞節 「~をわかる、理解する」
figure out what he's trying to do
略
【解答】
(1) Figure out the answer to this calculus problem!
(2) Can you figure the total cost out?
(3) I figured out that the teacher must get bored with her job.
(4) Can you figure out what he's trying to do?


自由に英語を話すための最短学習プログラム 一般動詞フレーズの文の生産
figure the total cost out | figuring the total cost out | figured the total cost out |
① 現在形動詞フレーズ | ② 過去形動詞フレーズ | |
figure(s) the total cost out | figured the total cost out | |
③ 原形動詞フレーズ | ④ ing形動詞フレーズ | ⑤ ed形動詞フレーズ |
一般動詞5段活用 | VO感覚(動詞+目的語) | 総経費を算出する |
※実際のプログラムを省略しています。ご了承ください。
[1] 現在形動詞フレーズ (現在の事実・習慣を表す)
[2] 過去形動詞フレーズ (過去の一時点の行為)
Did you figure the total cost out?
あなたは、総経費を算出しましたか?
[3] 原形動詞フレーズ (頭に思い浮かべたひとまとまりの行為)
You should figure the total cost out.
あなたは、まだ総経費を算出すべきです
[4] ing形動詞フレーズ (頭に思い思い浮かべた継続的な行為)
[5] ed形動詞フレーズ (頭に思い浮かべた過去の行為)
Have you figured the total cost out?
あなたは、もう総経費を算出しましたか?
Haven't you figured the total cost out?
あなたは、まだ総経費を算出してないのですか?
簡単にこのような表現展開ができることが,英語脳構築です。
U-tube 電子書籍「即修一週間英語脳 構築プログラム」 プロモーション
スポンサードリンク
[当研究会からのお知らせ]
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
スポンサードリンク